この道には 彼の全てがある

生まれ 歩んできた彼の軌跡が見える

 

彼はこの道にいくつもの花を咲かせた

彼自身が 種を撒き

別の誰かが 水をやり

また別の誰かが 栄養を与え 雑草を抜いた

 

その花は たくさんの人を感動させた

その花は たくさんの人を幸せにした

 

彼はその道の花を捨てた

道の真ん中を泥だらけになって走りたかった

 

たくさんの人が 彼の捨てた花を拾った

たくさんの人が 思い出の中に花をしまいこんだ

 

彼は 道の全てを受け入れた

 

穏やかな日は 追い風を

雨の日は ぬかるみを

夏の日は タイヨウの照り返しを

寒い日は 凍てつく手の痺れを

 

彼は 走るのを決して止めなかった

 

道は 踏み固められ

傍らの雑草は 深く強く根を伸ばした

 

天からの恵みを一身に浴び

道は 彼の全てを受け入れた

 

 

 

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「詩」というものに意見や感想を書くということが自分にはできそうになかったので、

歌に返歌があるように、

山田くんの詩に返詩するような気持ちで書いてみました。

 

今回のレイアウトからは、

鏡に映し出された、対極の思いが意図されているような気もして、

そんな部分も含めて、山田くんへの気持ちを綴ってみました。

山田くんにも読んでいただければ嬉しいですが、

全然的外れ!って言われそうな気もして怖いです。

 

山田くんの言葉は、いつも

謎解きのような、禅問答のような雰囲気があって、

その度に深読みしたり、自分の無知に落ち込んだりしています。(笑)

これからも、ファンをいっぱい悩ませてくださいね。

連載、楽しみにしています。

 

黒田あきこ