奥村 佳奈・著

 

「生まれてこなきゃよかったって思うために、
生まれてきたわけじゃないんだよね」

キミは、それに気付くためにこれから生きていくんだよ。
生まれてくるってことが、どれだけステキなコトなのかということを。

でもね、そう簡単には気付かせてはもらえないんだ。
時にうつむき、時に全てが灰色に見えてしまうこともある。
そのたびに、僕は思ってしまう。生まれてこなきゃよかったって。
世の中はステキなコトばかりじゃないから・・・

そんな時、僕はキミを思い出す。
お母さんの中から、頑張って出てきてくれたキミ。
そして、キミのために命を懸けてくれたお母さん。
あの日のふたりの戦いは、他ならぬ未来のため。
だから僕は決してふたりの想いをムダにしない。

今度は、僕の番だね。
またずっと先の未来に、キミに伝えることが出来るように。

「生まれてきてよかったと思うために、僕(キミ)は生まれてきたんだよ」