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2010年6月27日 (日)

映画『さんかく』で監督を務めた吉田監督ヘインタビュー!!

6月26日(土)からいよいよ公開された映画『さんかく』。登場人物は全員、何かが欠落している。例えばそれは、彼女の妹の気まぐれを“自分が特別な存在である”サインと勘違いしてしまう釣り具店で働くフリーター。もしくは、彼氏からの別れ話をきっかけに、彼への愛情を間違った方法で表現してしまう化粧品販売員。双方とも、勝手な思い込みで自らを窮地に追いやってしまう、“マル”でも“バツ”でもなく、“さんかく”な人間達。それなのに、本作で登場する人々に愛らしさを感じてしまうのはなぜだろう。監督・脚本・照明を務めた吉田恵輔に制作秘話を聞いた。

――現場取材をさせて頂いた時に(編集部注:プラスアクト3月号に掲載)主人公・百瀬を演じた高岡(蒼甫)さんが、監督と役についての話をされなかったと仰っていました。

「俺はどの作品でも役についての話はしないんですよ。田畑(智子)さんにも、佳代が百瀬と付き合うまでの生い立ちがわかるプロフィールのようなものがほし いと言われたんですけど、正直、そこにこだわりはなくて。というのも、“こういう風に演じてほしい”ってお願いしても、果たしてそれが本当にいいかどうか は撮影してみないとわからないですし、俺が考えていたことを役者さんにやってもらっても、その日のテンションやモチベーションもあるから、“やっぱり違う な”って思うこともあるだろうし。何より、役者さんから出してくる解釈を消してしまうのが嫌なんです。ただ、違うっていうのだけはわかるから、その瞬間の 現場の空気感を大切にして、ひとまずやってみて、『……あ、それ、アリだね!』っていうものを見たいです」

――『さんかく』の台本にト書きが少ないのも、空気感を出すという意図があってのことでしょうか。

「台本って、読むのめんどくさいじゃないですか(笑)。読みやすいほうがいいと思いますし、やっぱり読み手には面白いと思ってほしいから。それにト書きで 動きを制限したくないっていう理由もあります。会話がテンポよくぽんぽんと続いた時に、“言いながら立ち上がる”とかあまりにわかり切ったト書きが入る と、読んでいるリズムが崩れちゃうんですよね。場所の説明も『部屋』、以上! みたいな(笑)」

――主要キャストの方ではありませんが、マルチ商法を勧める男性がいい味出してますね。些細なシーンかもしれませんが、吉田ワールド独特の空気感が伝わってくるキャラクターだと思いました。

「物腰が柔らかくて、すーごいいい人そうに喋るんですよね。“誰かいい人いないかぁ”って探してた時に、俺のワークショップに参加していた彼のことをふと 思い出して。あのシーン、本当は本編で使用している尺の倍は撮影しているんですよ。しかも、高岡君や田畑さんにお渡ししている台本には、ひと言もセリフを 書いていないんですけど、彼には別紙で3ページくらいのものを渡していて。だから現場で、高岡君も田畑さんも“すげー! いつまで喋ってるんだろ う!?”って固まってました。俺が本を渡してるなんて思ってもいないから、“この人、本物なんじゃないか”って」

――そういう仕かけはよくされるんですか。

「主人公ではないんだけど、あそこで話していることって結構、重要じゃないですか。例えば、学校のシーンで教室で先生が話しているシーンとかもそうだと思 うんですけど。そのセリフを台本に書かなくてもいいけど、結構分量があるものは、脚本を書いている段階から書いておいて、あとから外します」

――キャラクターに息吹きを感じましたし、百瀬と佳代ふたりに感情移入してしまいました。

「主人公は高岡君演じる百瀬なので、彼の目線で物語は進行するんですが、田畑さんが演じた佳代も俺の視点が投影されているんです。つまり、二分して脚本を 書いた訳です。それは男女関係なく、『純喫茶磯辺』でいう宮迫(博之)さんと(仲)里依紗ちゃんも同じ。ただ、今回の小野(恵令奈)ちゃんと、『~磯辺』 の麻生(久美子)さんは別ものですね。ふたりは俺が見たい“女の子像”だから、ふたりがなぜ謎の行動を引き起こすのかっていう理由はわからなくていいんで す。もし『どういう気持ちでなんですか?』って聞かれたら、『いや、むしろ、俺が知りたいもん!』って思う(笑)」

――確かに小野さんが演じられた桃は、ミステリアスな行動が多いですね。それがまた魅力的でした。

「桃っていう役を小野ちゃんより上手く出来る人はいないと思います。俺はもうね、彼女の魅力をなんとかして引き出したいんですよ。最初に見つけた5年くら い前から、俺は桃として見ていたので、彼女には結構、思い入れがあるんですよ。ずっとブログをチェックし続けてきましたしね」

――衣裳にもこだわったのではないでしょうか。

「それがね、衣裳合わせを2回やったんですよ。高岡君も田畑さんも、ほんと10分くらいで“はい、OK!”って決まったのに、小野ちゃんだけ1時間くらいかけて、『ごめん、後日、もう1回、衣裳を集め直して』ってお願いをして」

――それは、なぜですか。

「もうちょっと“むちむち感”がほしかったんです。もう完全に変態オヤジでしかなかったですね(笑)。でも、こだわりはやっぱりあって、“グッとくるよ な!”って確信出来るものがほしくて、それは見てみないとわからなかったので。それから、“芋っぽさ”というか“ダサさ”もほしかったんです。“芋っぽ さ”といっても、それは“幼さ”ではなく、気を抜いた“エロさ”であって、油断や隙に見えてこなければいけなかったんです」

――『さんかく』は、これまでの作品とは異なるものだと思いました。メッセージが強いというか、ストレートというか。

「『さんかく』は、自分が作りたいものを撮ろうと思っていましたからね。元はと言えば、『さんかく』は『~磯辺』より前に作ろうと思っていたものだったんですよ」

――そうなんですか!?

「『机のなかみ』を撮り終えた時にもう『さんかく』の台本は書き終えてました。そして『~磯辺』に関しては、プロットのようなものが出来ていた段階で、あ るプロデューサーさんから『映画を撮ろう』って話を頂いた時に、ふたつをどーんって渡したら、『~磯辺』をやろうっていうことになりまして。でも、『~磯 辺』は本当にプロットしかなかったので、『さんかく』の台本から結構、使っちゃったんです。『~磯辺』の、ファミレスで“あなごめし”を頼むシーンもそう だし、宮迫さんの演じる裕次郎が工事現場で働いてるっていう設定も、元はと言えば、『さんかく』の佳代と桃のお父さんのものだったし」

――そのお話、詳しく教えて頂けますか?

「『さんかく』は、桃が夏休みに、佳代のアパートへ遊びに行くってことになってますけど、元々は、桃と一緒に暮らしていたお父さんが“今日も1日がんば ろー!”って言っていつも通り工事現場で働き始めると、急死しちゃうんです。桃は中学生だから、お姉ちゃんと一緒に暮らすしかないっていうことになり、彼 氏と同棲している佳代の生活に、桃が転がり込むっていう話だったんですよ。それで、“あなごめし”の場面は、お父さんの葬式の帰りに、3人でファミレスに 行って、せっかくの彼氏との同棲生活に桃が参入してくることに佳代がイライラして、でもお父さんの死も悲しくて、桃と言い合いになる。“…でも、あんた はっ! っあなごめし!”(佳代)、“お姉ちゃんなんか嫌い、もぉ、やだぁ、ぁあなごめし!”(桃)みたいな。悲しいのか、ギャグなのか、わからないって いう(笑)」

――(笑)。『~磯辺』で映像化されたシーンも凄く面白かったです。

「『さんかく』の話から少し脱線しちゃうんですけど、『~磯辺』の仲さんが演じた咲子は、かなり設定を変えました。始めはお母さん(濱田マリ)もいなかったし、もう少し学園生活を描こうと思ってましたし」

――咲子はどんな学園生活を送っていたはずだったんでしょうか?

「劇場公開作品にも出て来る友人ふたり組みのほかに、もうひとりグループの“ボス”的存在の女の子がいたんですよ。その子は、勉強も運動もルックスも全て 満点で、コンプレックスの塊みたいな咲子を対比させようと思っていて。更に、“ボス”と咲子は美術部に所属してるんだけど、案の定、完璧な“ボス”の絵に 対して、咲子は超ド下手っていう。それをお父さんの裕次郎が普通にお店に飾っちゃったりして、友達に見られて…みたいな」

――本当に、吉田監督は日常を鋭く観察してらっしゃいますね。普通の人なら通り過ぎてしまう些細なことでも、記憶にインプットされていて。『さんかく』で言えば、百瀬が運転する車の中で交わす3人の会話では、微妙な手持ち無沙汰がありました。

「実際に身の周りで起きた面白いことは、自分の経験も友人から聞いた話もネタ帳にストックしています。その車の中のシーンで言えば、実際、俺が昔、経験し たことで。照明をやっている後輩の女の子から、“あのー、照明って、○○じゃないですか。だから、私、自信がなくてー”って相談を受けて、“うんうん、俺 も最初はそうだったけど…”って真面目に話し始めたら、“あ! トイプードル! かわいー!!”みたいな(笑)。全然、俺の話聞いてないじゃん! って。 その子の話を真面目に聞いて、相談に乗っていた自分が、逆に恥ずかしくなっちゃったっていうことがありましてね」

――高岡さんにも伺ったのですが(編集部注:プラスアクト7月号掲載)、留守電をかけている時の動きも特徴的で。

「あれはもう完全に高岡君から出てきた芝居なんですよ」

――そう仰っていました。吉田ワールドを心得ているというか。

「そう! わかってるんですよね。だから、高岡君のアドリブは、ほとんどはずしていません。今回は一緒に仕事をしていないんですけど、これまで一緒に映画 を作ってきたあるスタッフからも、『高岡君がいいですね。超受けました』って言われて、それが高岡君のアドリブだっていうことを伝えたら、物凄く驚いてい ました」

――高岡さんは、そのシーンでどう動いたか「覚えてない」とも仰ってました。

「あまり深く考えずにやってもらったほうがいいんじゃないかな。現場で楽しんでやってもらって生まれるものがいいと俺は思うんですよね」

――(笑)。笑いがありつつも、ラストのシーンまですーっと観てしまって、エンドロールで流れる主題歌も気持ちがよかったです。主題歌を担当された羊毛とおはなさんとは、どのように知り合ったのですか?

「台本を書く時はいつも作品をイメージしたサントラを作ります。『さんかく』では、心が落ち着くような柔らかいものがいいなぁと思って、アコースティックな曲を集めていました。そんなイメージに合うアーティストを探してもらって、羊毛とおはなさんをご紹介して頂きました」

――それで、あの主題歌が誕生した、と。

「でも、俺が渡したCDのサントラは、作品をイメージしたアコースティックな曲と言いつつも、結構、色々な音が入っていたので、羊毛とおはなさんから頂い たものにも色々な音がついていたんです。でも、それが羊毛とおはなさんの声質や、今回の映画と合わない気がして、『申し訳ないんですけど、ギター1本で改 めて作って頂きたいのと、少し詩も書き直してもらえませんか?』とお願いをして…」

――そうなんですか。

「詩がね、夢とか明日への希望っていう明るい内容だったんですよ。でも、今回の作品のタイトルが『○、×、△』でいう『さんかく』なのは、よいこともあれ ば、悪いこともあって、人生には色々なことが起こり得る“葛藤”や“迷い”も表現したかったからなんです。だから、それを詩にして頂きたくて、『空が青く てさ』というタイトルが『空が白くてさ』になって、今の曲になりました。こうやって、主題歌を書き下ろしてもらうのは、初めての経験だったから、どこまで お願いしていいのかわからなかったんですけど、やっぱり自分の作りたい作品を撮っているから手は抜きたくなくて、色々お願いさせて頂きました」

――吉田監督の次回作のご予定は?

「まだ見えてないんですよ。だから、今、頼まれてもいないけど、オリジナルの脚本を3本程書いているんです」

――オリジナルの脚本で3本もですか!? 依頼を受けたものではないのに、脚本を書くのはなぜですか。

「『さんかく』も『~磯辺』も『机のなかみ』も、頼まれて書いた作品じゃないんですよ。それがこうして実を結んで映画化されている。この事実が原動力と なって書ける、っていうのもあるんですが、正直、台本をひとつ書き上げたから、安心ってなれないんです。いつも不安でしょうがない。映画の企画を持ってい く時は、その会社のカラーに合わせたり、予算を考慮して内容を変更したり、もし、その企画がダメになった時のためにもうひとつ台本を作るっていう風に、め ちゃくちゃ準備します。もちろんオリジナル作品しか撮りたくないっていう訳じゃなくて、向こうから“これはどうですか?”って渡されたものが面白かった ら、それを撮りたいですけど、それはどんな話が来るかわからないから。映画を作れるチャンスがあったら、それを絶やさないように次の作品に繋げていきたい んです。やっぱり、映画を撮り続けていたいから」


よしだ・けいすけ
1975年埼玉県生まれ。監督を務めた『なま夏』が2006年ゆうばり国際映画祭のオフシアター部門でグランプリを受賞。2007年には初の劇場用映画 『机のなかみ』で高い評価を得る。2008年『純喫茶磯辺』を監督。TBS、BS-TBSにて放送された『BUNGO-日本文学シネマ-』内の1作品『檸 檬』(佐藤隆太主演)を監督。吉田ワールドが更にパワーアップして描かれる最新作『さんかく』は6月26日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国 公開。『さんかく~舞台裏日記~』も大好評発売中。





また6月20日(日)には、完成披露試写会が渋谷シアターTSUTAYAで開催された。本編の上映終了後、映画を観終わったばかりの観客の前に、ちょっぴりダメ男・百瀬を演じた高岡蒼甫、天然小悪魔な妹・桃役の小野恵令奈、桃の姉で百瀬の彼女役・田畑智子に続き、監督の吉田恵輔が登壇。客席から小野の通称“えれぴょん”を呼ぶ歓声が飛び交う中、舞台挨拶がスタートした。その模様をダイジェストでお伝えする。


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――まずはご挨拶とひと言ずつコメントをお願い致します。

高岡「高岡蒼甫です。みなさん、もう映画を観られたということで……。ちょっと気持ち悪い百瀬を演じたのですが、弱かったり情けなかったりっていう人間の弱い部分を見せていくことは、これまで演じてきた役ではなかったので、この映画で楽しい経験が出来ました」

小野「桃ちゃん役をやらせて頂きました小野恵令奈です。小悪魔な部分を見せられたかなと思っています。会場の中には私を知らない方もいて、どういう印象を抱いたのかわかりませんが、映画を観て、相当な小悪魔な子だなと思って下さったら、それは最高の誉め言葉です」

田畑「こんにちは。田畑智子です。私が演じた佳代は、結構、自分に近いタイプの女の子だったので、とても自然に役に入れました。観て下さったみなさんも、それぞれ恋愛観は異なると思うので、この映画を観て、色々考えてもらえたらいいなと思います」

吉田「こんにちは。いつも舞台挨拶って、観る前にやることが多いので、観たあとにやるのは初めての経験です。でも、なんか、こっ恥ずかしいですね。素っ裸でここに出ている気分です。なんか、そうじゃないですか? 小野さん、そうですよね?」

小野「(困りながらも笑顔で)大丈夫ですから、はい」

吉田「はい、すいません(笑)」

――あんまり何度も言われてしまうと、ドキドキしてしまいますけれども(笑)。高岡さんは、実際、どのように役づくりされましたか?

高岡「田畑さんや小野さんと対峙して湧き上がってくる感情をそのまま演技に投影しました。監督から細かい調整のアドバイスも頂いたので、もう、自由にやりました(笑)。その中で気づいたのは、凄く情けない部分って本当はみんな持っていて、それでも周りの人間に支えられながら生きてる…ね?(監督を見ると、監督頷く)。いい映画だと思います」

――百瀬の彼女役を演じられた田畑さん、一番最初に脚本を読まれた時、どんな印象を持ちましたか?

田畑「長く同棲している彼氏の態度が変わったら、女性は敏感に察知すると思います。だから、『愛がない』とか『愛がこもってない』って言う佳代の気持ちは、凄くわかります。それから、“このセリフ言ったことあるかも”とか、“こういう感情持ってるな”とか、自分にも佳代ちゃんのような部分が結構ありまして。なので、脚本を書かれた監督は私のことを知ってるのかなって」

吉田「知ってますよ」

田畑「(笑)。ちょっとビックリしました」

――そんな中、事件の発端となるのが、小野さん演じられた桃だった訳ですが、小野さんは桃のような小悪魔的な女の子をどう思いますか?

小野「桃って、クラスに絶対ひとりはいそうな子なんですよね。自分のかわいいポイントや見せ方をわかっていて、自分から好きな人にめちゃくちゃアピールしていきます。私は、自分から好きな人に告白出来ないので、そんな桃に私は憧れます。私よりもひとつ年下なのに凄いなぁと(笑)」

――小野さんの小悪魔ぶりを見て、高岡さんはいかがでした?

高岡「情緒不安定な時や佳代の大切さを忘れかけてる時にこんな天使みたいな子と出会ってしまっているので、映像も桃ちゃんが映っている時はモヤがかかったような…、そういう風に百瀬にも見えていたんじゃないかなって。(会場が静まる)……え、なんですか?」

(会場から笑)

――モヤがかかっているように見えたのですか?

高岡「とにかくですね、小悪魔に見えるとかそういうことより、百瀬みたいな男の人はいけないです。桃ちゃんはまだ幼いので、好奇心やちょっとした興味で百瀬に接近したのであって、中学生に本気になっちゃうのは……」

――…いけないかもしれませんね。では、田畑さん。同性であり、妹である小悪魔的な女の子を、年上の女性から見ていかがですか?

田畑「どこまで本気なのか、考えて行動してるのか、わからないのが怖いですよね。“手を繋いだら、どうかな?”って試しているんだとしたら、驚異ですよ。勝てないですもん! だって、かわいいし、いるだけで癒されるし。(会場がまた静まる)……え、なんですか?」

(会場から笑)

高岡「かわいくてもやっちゃいけないことってあるじゃないですか。お姉ちゃんがそこにいるのに、彼氏の手を握っちゃったりとか。あれはドキドキというより、ちょっと…」

小野「まずいですよね!」

――そんな桃を演じた小野さんは、“小悪魔”という設定で意識したことはありますか?

小野「この流れでとても言いにくいんですけど、監督さんから『手を握ってね』とかそういうこと以外で、指示は頂いていなかったんですね。でも、『スタート!』の声で、自然と“桃ちゃんだったら、こうするかな?”っていうのが出てきて。台本を読んでいる時も、自然と入ってきましたし。何か、いるんでしょうね、ここら辺に(おなかをさする)。将来、この子が出て来るのか、出てこないのか。乞う御期待です(笑)」

――みんなで見守っていきましょう。吉田監督に伺います。百瀬、佳代、桃、3人の個性的なキャラクターはどのように生まれてきたのでしょうか。

吉田「色んな誤解があるかもしれないけど、百瀬は基本的には僕なんじゃないですかね。佳代は、これまで知り合ってきた女の子のダメなところを全部集結させて、でも最終的に愛してしまうキャラクターにしました。それから桃なんですけど、単純に危ないおじさんの妄想が生んだキャラクターですね。さっき映画を観ていて、“自分はどうかしてるな、大丈夫かな?”って、改めて思ってしまいました(笑)」

――最後に、この映画の見どころについてお聞かせ下さい。

高岡「自分の気づかないところであっても、自分本位になってしまってやったことは、必ず返ってくると思うんです。それに気づいて、“こんなこともあったな。でも、次からこうしよう”って一歩、成長出来る、そんな映画だと思います。人間の弱い部分を前向きに受け止められるきっかけになると思うので、男性に観てほしいと思います」

小野「『さんかく』は、男性が観たら百ちゃん、女性はお姉ちゃんっていう風に、誰の目線から観ても、それぞれ共感出来る部分があって、私が演じた桃で言うと、15~16歳くらいの子達の目線で楽しめると思います。だから、是非、色んな世代の方に観て頂きたいです。もし、今日来て頂いた方の中にご結婚されている方がいらっしゃったら、お子様を連れて観にいってほしいと思うんですよ。普段、突っ込んで聞けない恋愛の話も出来るかもしれないし…………(会場がどよめく)。ハイ、すみませんでした(笑)! ありがとうございます」

田畑「人それぞれで恋愛の形は異なると思うんですけど、人を好きになったことで芽生えてくる感情は、綺麗なものじゃなくても、生きていく上で自分の成長になると思います。この映画を観て頂けたら、少しでもそういうことを感じて頂けるのではないでしょうか。是非、色んな人をお誘い合わせの上、観に来て下さい。よろしくお願い致します」

吉田「この映画はキャスティングが絶妙によくて、“スゲーな、オレ!”って思うんですけど(笑)、『さんかく』がどんな映画かというと物凄く説明しづらくて、面白さを伝えるのもなかなか難しいので、とりあえず観てみて下さい。よろしくお願いします!」

映画『さんかく』は、ただいま公開中!!
『さんかく』

監督・脚本・照明:吉田恵輔
キャスト:高岡蒼甫 小野恵令奈 田畑智子 ほか
配給・宣伝:日活
ちょっぴりダメな男・百瀬(高岡蒼甫)は、恋人の佳代(田畑智子)と同棲中。倦怠期中だったふたりの元へ、佳代の妹・桃(小野恵令奈)が夏休みを利用して遊びに来る。そして奇妙な共同生活が始まるのだが、百瀬はまだ15歳の桃にドギマギ。歳よりも発育した身体を隠そうともせず、キャミソール&タンパンの部屋着姿でウロウロしたり、少し思わせぶりな行動を取られたり…。百瀬は佳代という恋人がいながらも、やがて桃に惹かれ始めてしまう。
2010年6月26日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋テアトルダイヤほか 全国順次ロードショー!
http://www.sankaku-movie.com

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