映画『のんちゃんのり弁』 初日舞台挨拶レポート
最新号「プラスアクト11月号」にて作品特集させて頂いた『のんちゃんのり弁』が遂に公開されました! 初日の9月26日(土)、有楽町スバル座にて行われた舞台挨拶のレポートをお伝えさせて頂きます。登壇者のコメントや、『のんちゃんのり弁』のタイトルにちなんで作られた「のんちゃんのり弁 祝・大ヒット!」という“海苔看板”の登場など、満席になった会場を大いに湧かせてくれました。
映画『のんちゃんのり弁』は、31歳子持ちの永井小巻が、愛娘“のんちゃん”こと乃里子を連れ、ダメ亭主・範朋の元を飛び出し、お弁当作りで人生の再スタートをきる姿を描いたハートフル・ムービー。主演の小西真奈美を始め、岡田義徳、村上淳、佐々木りお、山口紗弥加、監督・緒方明、スネオヘアーという豪華な面々が登壇しました。「この作品を選んで頂いてありがとうございます。無事、初日を迎えられ嬉しいです」という監督・緒方明の、会場に来てくれた方々への感謝を伝える言葉から舞台挨拶は始まりました。
主人公・小巻役で初めて母親役に挑戦した小西が監督の後に続きます。「足を運んで下さってありがとうございます。撮影中は本当に大変でしたが、皆一丸となって作っていたので、大好きなこの作品を今日手放さなければならないかと思うと、なんだか寂しいです。これから皆様が『のんちゃんのり弁』を温かく育てて頂けると幸いです。今、改めて撮影時のエピソードを思い出すと、(その頃の皆を)抱きしめたくなっちゃいます」と、こみ上げてくる嬉しさをそのまま表現。また、小巻の旦那・範朋役を演じた岡田義徳も「この作品の撮影現場は、物凄くチームワークが良かったです。出来上がった映像を観て、あ~、本当にいい作品になったと思いました」とコメントし、本作への愛情を伝えていました。
範朋とは対照的な役柄である、小巻がかつて淡い恋心を抱いた元同級生の建夫役に、監督から“葉っぱのように演じてほしい”と要望を受けた村上淳。建夫と自身でリンクする部分があるか尋ねられると、「建夫は草食男子と言われたりもしますが、僕は彼によく似ていて、いい子なんです」と会場から笑いを引き出していました。その雰囲気に飲まれず、“のんちゃん”を演じる佐々木りおも、久し振りに再開出来た共演者達に「皆元気で本当によかったです」と可愛らしいコメントで温まっていた会場をより一層賑やかなものにしていました。この日、映画の撮影秘話として、佐々木が成長過程を出すため幼稚園役の間ずっと“差し歯”で撮影に臨んでいたことが判明。舞台上で微笑む彼女の笑顔には、綺麗に生えそろった小さな白い歯が輝き、大人顔負けの女優の面持ちを見せてくれました。
「この撮影は、思い出したくないくらい、つらくてつらくて、泣きながら演じました」と山口紗弥加。そうは言いながらも、「出来上がった作品を観た時に、演じきれてよかったと思いました。監督、愛のムチをありがとうございます」と、本作に参加出来たことを心から喜んでいるようでした。そして、オオトリ、スネオヘアーに話が振られると、「いや~、僕の役も本当につらくて!!」と一言。すかさず、登壇者達から「出てないから!」と素早いツッコミが入って、客席は大盛り上がり。「僕は、エンディング曲を作らせて頂きましたが、最後の一番いいところを頂いた感じがして、本当にありがとうございます。ご馳走様でした」とお弁当にちなんだ言葉で挨拶を締めくくりました。
司会者から「今日の男性陣の中で、誰にお弁当を作ってあげたいか?」と聞かれた小西は、悩みながらも「他の方には食べてもらっているので、スネオヘアーさんに初めてののり弁を!」と、亭主役の岡田と初恋の相手役だった村上を振り切っての返答。すると、スネオヘアーは「じゃあ、週末のいつものところで待ってる!」と意味深な言葉で、更に会場を湧かせました。最後に、「ふらっと観に来て、“お弁当作ろうかなー”とか、映画を観る前か後に、ちょっとでも変わってもらえると嬉しいです」という監督の願いが込められたコメントに会場中から拍手に包まれ、終始、賑やかだった舞台挨拶が終了しました。
舞台挨拶の途中、愛娘“のんちゃん”との久々の再開を喜んで、岡田が本音をポロリ。「最初は、僕が触れるだけでりおちゃんが泣き出してしまったので悩みました…」。すると、佐々木は愛嬌たっぷりに「ごめんね」と返し、小西が「乙女ゴコロだよね」と母親の顔で優しくフォローを入れていました。その一連の様子はまるで本編で観られるワンシーンのようで、とても印象的でした。そんな小西真奈美の優しい一面も伺える『のんちゃんのり弁』。観ると元気が湧いてくる小巻の姿を是非、劇場でご覧下さい。
『のんちゃんのり弁』
監督/緒方明
出演/小西真奈美 岡田義徳 村上淳 佐々木りお(子役) 山口紗弥加 岸部一徳/倍賞美津子 ほか
主題歌/「ロデオ」スネオヘアー(EPICレコードジャパン)
原作/入江喜和 『新装版 のんちゃんのり弁』上・下 (モーニングKCDX・講談社刊)
脚本/鈴木卓爾 緒方明
配給/キノフィルムズ
永井小巻(小西真奈美)は、下町育ちの31歳。真っ直ぐで強がりで、思い切りのよさは天下一品。ある日、ダメ亭主・範朋(岡田義徳)に愛想を尽かし、娘のんちゃん(佐々木りお)を連れ、実家の京島に出戻った。心機一転、仕事の面接を受けまくるが、キャリアも資格もない小巻に社会は厳しく、日々の生活は苦しくなるばかり。そんな小巻の唯一の才能はお弁当作りだった。娘のために作ったのり弁が幼稚園で評判を呼び、そして遂には、安くて美味しいお弁当屋を開くことを決意する! 目標に向かって奮闘していく小巻だが、現実はそう上手くはいかず…。果たして小巻はお弁当屋をオープンし、人生の再スタートをきれるのか?
http://www.noriben.com
現在、有楽町スバル座他全国ロードショー中!
| 固定リンク
「オススメ映画」カテゴリの記事
- 映画『さんかく』で監督を務めた吉田監督ヘインタビュー!!(2010.06.27)
- (2009.09.29)
- (2009.05.18)
- 『純喫茶磯辺』初日舞台挨拶(2008.07.10)
- 知っておいてほしい真実:『明日への遺言』(2007.11.08)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント