『クローズ ZERO』完成披露試写会“THE BLACK PREMIERE”
伝説的な漫画「クローズ」が遂に映画化!! その完成を祝して、9月26日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで黒々しく開催された『クローズ ZERO』完成披露試写会。クローズ=カラスにちなんでドレスコードが黒という異例な試写会に、マスコミ・関係者・スタッフはもちろんのこと、当日運よく会場入りが出来たファンのみなさんまできちんと黒い服で登場。異様な光景が広がる中、小栗旬、山田孝之をはじめとしたワルメン18人が黒い衣裳で舞台に!! 前代未聞の豪華で豪快な舞台挨拶の模様をご紹介!
まず初めにマイクを握ったのは、『クローズ ZERO』のボス的存在、本作のプロデューサー山本叉一郎さん。「真っ黒ですね。すばらしいです」と真っ黒な会場を見渡しながら『クローズ ZERO』の映画化までに至った話を披露してくれた。「去年の5月頃から企画を始めて、僕の人生の中でも最短の時間で映画の製作をし、最良の作品が出来上がったと自負しております。面白い映画です。最後までゆっくりお楽しみ下さい」。舞台挨拶ひとり目から、さっそく作品への自信溢れるコメントが飛び出した。
次は原作である漫画「クローズ」の生みの親、髙橋ヒロシさん。「この不良達のおかげで、かっこいい『クローズ』が出来ました。みなさんゆっくり楽しんで行って下さい」。と原作にはないエピソードを描いた映画の出来に、満足そうな表情を浮かべていた。
続いて、ワルメン達を現場でまとめてあげた三池崇史監督が「今日はみなさんようこそお越し下さいました。凄いかっこいいので楽しんでいって下さい。今日は想い出の夜になりますよう願ってます」。と作品に合わせたように渋く語りかけたあとに、現在公開中の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の宣伝をしっかりお客さんにして笑いを誘っていた。
ここからはキャスト陣。最初はもちろん『クローズ ZERO』の主役であり、鈴蘭制覇を目指して転入してきた滝谷源治役・小栗旬さん。司会の方から紹介がかかるやいなや「はいどーも! おーいおまえら愛してるぜ!!」と、笑顔で挨拶をしたと思ったら、急にかしこまり「みなさんありがとうございます。本日は足下悪い中…あ、悪くない?(笑)こんなキャラですけど、映画の中ではちょっと違う感じでやってますから、楽しんで観てもらえればいいなと思っています」。と黄色い声援が飛び交う中、終始笑顔で挨拶を終えた。
キャスト陣の2番手は、源治に惚れこみ、自分の夢を託したチンピラヤクザ片桐拳役・やべきょうすけさん。こちらは小栗さんとはうって変わって真面目な表情で「本日は皆様、お忙しい中、『クローズZERO -THE BLACK PREMIERE-』にご来場いただき、誠にありがとうございます。わたくし、チンピラ役をやらせて頂きました、片桐拳ことやべきょうすけでございます。1973年11月11日、大阪に生まれ…ん? 長い?」周りの共演者から「長い」とヤジが飛ぶと、やはり最後は笑顔で挨拶を終える。
ワルメンの中に一際目立つ紅一点。美しきヴォーカリスト逢沢ルカ役を演じた黒木メイサさん。「ここにいるみなさんも本当に凄くかっこいいんですけど、スクリーンの中にいるみなさんは、今ここで見るより100倍かっこいいと思います(笑)」。と女性ならではの視点で挨拶すると、周りの男性達はニヤニヤと…。
続いては、鈴蘭一クールな切れ者、伊崎瞬役・高岡蒼甫さん。「本当にこの映画、小栗君はかっこいいし、山田孝之君もワイルドでかっこいい。やべさんも凄くクールでお茶目なところもあり、努君はゴリラで(笑)」。と言ったところで、ゴリラと言われた牧瀬隆史役の高橋努さんから「流れが違うよ!」と突っ込みが入るものの、最後は「これを暴力と見るか、アクションと見るか、見方によって全然違うものになると思うので、決して暴力ではないというところを見てほしいなと思います」。とクールな役柄に再び戻ったような挨拶でしめた。
ここからは芹沢軍団が続々と。まずは芹沢多摩雄の相棒で軍団のまとめ役、辰川時生役・桐谷健太さん。「本当に最高の作品に出逢えて、こういうところに立てて光栄です。今日は本当に楽しんで帰って下さい」。とこちらも役柄の合ったような正統派な挨拶。
次は芹沢軍団の策士と呼ばれ、1,2年時は芹沢のライバルでもあった男。戸梶勇次役・遠藤要さん。マイクを使って挨拶する予定がなかったのか、隣の桐谷さんからマイクを借りて「社長! 俺のこと見えてますか? まずは俺ここまで来ました。これからずっと見てて下さい」。とお世話になった方への突然の挨拶で会場をどよめかせた。後日談によると、この社長というのは芸能界に入る前からお世話になっていた方らしく、今日の舞台挨拶に招待したらしい。
この遠藤さんの言葉に触発されたのか、続いて挨拶した芹沢軍団の筒本将治役・上地雄輔さんが「社長! ……今日来てねえか」と遠藤さんの挨拶にかぶせ、会場を笑いに包んだ。
ここからのふたりは原作でも登場し、源治派でも芹沢派でもない役を演じた阪東秀人役・渡辺大さんと、通称リンダマンこと林田恵役の深水元基さん。原作に登場している人物という難しい役どころだったが「僕は僕なりの阪東秀人をやったと思うので、そういうところを楽しんでいただけたらいいと思います」。と渡辺さん。一方の深水さんは「リンダマン最強です。楽しんでいって下さい」。と役同様、短い言葉で挨拶してくれた。
遂に満を持して最後に登場したのが、鈴蘭制覇に最も近い男。“百獣の王”と呼ばれる芹沢軍団のリーダー。芹沢多摩雄役・山田孝之さん。「今回、凄い強い役をやらせてもらって…本当に強いんですが」。と始まり会場の笑いを誘ったあと、「凄い楽しい映画に出来たとみんなで胸を張って言えるので、是非みなさん楽しんでいっぱい宣伝して下さい」。と軍団のリーダーらしく作品の宣伝のお願いをしっかりお客さんにしていた。
全員の紹介・挨拶が終わり、最後に主演の小栗旬さんからこれからご覧になるみなさんへのメッセージ…という場面でちょっとしたハプニングが! 「見ての通り、こんな素敵なメンバーと、素敵な原作と、素敵な監督と、素敵なスタッフチームで作り上げた映画が、とうとうやっと今日ここで、はばたち、はばた…」とキメ台詞を噛んでしまい共演者や会場から笑いが起こる。お客さんからは「かわいい!!」という声援を受けながら「羽ばたきます」と言いなおし「本当にいい映画が作れたと思うので、みなさんどんどん色んな人に宣伝して、この映画が勢いつくようによろしくお願いします。ありがとうございました」。と今度は噛まずにしっかりと最後のメッセージをしめてくれた。
撮影現場の雰囲気や、この作品への自信が感じられる舞台挨拶。この作品がきっかけで、イケメンパラダイスならぬ、ワルメンパラダイスの時代がやって来るかもしれない!? と思わせるほど、かっこいい18人。しかし、それ以上にかっこよかったのが、スクリーンの中の18人。みなさんも今までの不良映画とはまったく迫力の違う『クローズ ZERO』を是非劇場の大スクリーンでご覧下さい!
『クローズ ZERO』
監督/三池崇史
原作/髙橋ヒロシ
出演/小栗旬、やべきょうすけ、山田孝之 ほか
最強の不良が集まり、その中で日々覇権争いが繰り広げられている鈴蘭男子高校。そこへ3年生の転入生・滝谷源治(小栗旬)がやってきて、現在最も鈴蘭制覇に近い男・芹沢多摩雄(山田孝之)に宣戦布告する。芹沢率いる巨大な“芹沢軍団”に対抗するために、源治はチンピラヤクザの片桐拳(やべきょうすけ)の助けを借り、“源治・パーフェクト・制覇(GPS)”を結成。遂に鈴蘭制覇に向けての戦いが始まった!
10月27日より全国東宝系公開
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